切ない話ですね。
ある病気に犯されている姉弟の話。
その病気は治すことはできず、
ただただ薬で発病を抑えるしかない。
それは遺伝的なもので、その家系独特なもの。

今まで吸血鬼関係のマンガはそれなりに読みましたが、
これは一番切ないです。まだ2巻までしか読んでいませんが、
なんだか読んでて辛いんですよね。
でも、その話に吸い込まれていくといいますか、
引き込まれていくのとはまた違った感覚といいますか。

既に完結されているこの作品。
早く残りも買って読みたいです。
かなりお勧めな作品です。

「イエスタデイをうたって」は前向きさがあります。
特別に満たされているわけではないけれど、
「恋愛」をしたり、それに悩んだりすることで、
生きていることへの充実感を得ている、
そんな彼らは見ていて良い意味で人間らしさを感じます。
ある種の憧れの世界、かもしれません。
「萌え」以外本格的に愛せない自分にとって、
生身の人間を好きになる(恋する)という感覚が
大きく欠落している自分には、彼らは羨ましい。
実際、どんなにかわいい女の子や、キレイな女性を見ても、
何とも思わない。これはある意味悲劇かもしれません(笑)
そういった、感情は全く生まれません。

でも、「羊のうた」はそんな生半可なものではない。
2巻まででは前向きさはなく、むしろ絶望のみに思えます。
いつ襲ってくるか分からない「症状」に、
常に怯え、付き合っていかなければならない。
姉弟でそれぞれの生活環境も出会うまでは違う。
姉は弟を必要とし、弟は姉を必要とする。
でも、そこにあるのは姉弟愛ではなく、
需要と供給、そういうものに近いのではないでしょうか。
変な意味ではなく、ただ単純に・・・。

最も分かりやすいけれど、最も残酷な関係だと思いませんか?
俺は死ぬために生きていると思っていますけど、
このマンガはそういった次元を超えていると思います。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索